2018年8月20日月曜日

コメント力【読書感想文】


この一言でビシッと決める!仕事でも、プライベートでも、毎日のように「コメント」をすることが求められている。今の知識と教養のままで、どう切れ味をよくするか?優れたコメントを集めた「コメント力トレーニング集」を使って、そのコツをつかみ、「コメント力」を意識化することで磨いていく。(Amazon商品説明より)

本の内容
 上の通りコメントとは何たるかの解説と優れたコメントの分析
そしてそれらを使って上手いコメントを作ろうという趣旨の本
本の感想
 面白いコメント集としては良作
さらに、その面白いコメントはどう作られているかという点も、
多くの具体例とともに解説されていてこれもいいと思う
ただこの本でコメント力が鍛えられるかというと、かなりあやしいところであった
本文中にトレーニングと称して、過去の素晴らしいコメントに空白があり
そこに当てはまるものを考えるというものがある
すこし自分で考える部分があるのはただ読んでいくだけの本と比べ面白いが
トレーニングになっているかと言われると疑問が残る
とはいえコメントを作るときに参考になる部分は非常に多いので
コメント力を鍛えるというよりは、コメントを作るときに参考になる
という表現が一番適切だろう
例えば、コメントはそもそもその場でパッと思いつくものではなく
前々から準備をしている必要があるとか
自分に何を求めらているかを理解して、適切なコメントをすることが大切とか
むしろコメントを言うシチュエーションを整えることがかなり大事とか
故事成語やことわざ、名著の一説や四字熟語に逃げるのは有用とか
コメント作りの参考になる部分はとても多い
 特にこの本を読んで面白いと思ったところは
キリストや孔子はコメント名人であり、聖書や論語は
傑作コメント集でもある、ということを述べているところだ
聖書は残念ながら読んだことはないが、論語は言われてみればその節がある
孔子の活躍を実際の場面で描いて、どのようなことを言ったか、
というのが論語であるが、この孔子のコメントはまさに的を射て、
人の心をつかみ、周りに人々を納得させるものである
学びて時にこれを習う、また喜ばしからずや
これが論語の一番最初に出てくる一説である
意味は学んだことを時には復習し、それが身についていく
なんとうれしいことか、という意味だ
これは大変にすぐれたコメントのように私は思う
これから論語を読み解いていく人に向けて、激昂でも称賛でもなくあえて
「学ぶというのはいいものですね」と孔子自らが語り掛けてくるような
この上なく素晴らしいコメントだと私は思う、これをみたら
論語を読む人も感動して勉強意欲が高まりそうな気がします
・・・私はまだ読み切ってないですがね
とまぁ、孔子が素晴らしいコメント力をもっているということも大いに納得できるし
このような歴史に残るコメントを引用するのがいい手段であることも納得である

総じて、コメント力が鍛えられるかは自分の努力次第で、
コメント作りの参考にはなる良書だというのが総合的な判断です